ピックアップの種類で音の違いがありますが,それを実際に聞いて感じられるようにしてみました。
ピックアップはどれも長所と短所を併せ持ちます。
それで実際に音を聞いてその違いを感じてみましょう。
3人の侍という企画が2002年の暮れにありました。山崎まさよしと奥田民生とCHARの3人がジョイントのアコースティックライブをしましたが,その3人のギターの音色がそれぞれ違うのです。
それが,またギターお宅にはとても参考になります。
CHARはタコマECM38Cに恐らくB-BANDかフィッシュマンマトリックスあたりのインブリッジピエゾ。
普通にメーカーが標準搭載しているものという感じです。
奥田民生はこれも恐らくですが,彼のギブソンは「M-ファクトリー」だと思います。
サンライズにキャノンジャックは他にないと思います。
これは本当に多くのプロが使っていますが,何と言っても値段が20万以上ですからいい音がします。
しかし,これはピックアップとしていい音という意味であってギターの生音よりもピックアップの音の良さの方が強調される感じもしますね。
山崎まさよしは,これまたいい音がします。
彼のギブソンは本当にギブソンらしい限りなく生音に近い音がします。
恐らく彼のギターはギターテクニシャン小倉良男氏のによる特注品だと思います。
この小倉氏はアコースティックギターマガジンなどに良く出ておられますが,生のアコギの音をまずは測定してそのギターの音を把握します。
その上でラインを通してもそれと同じ形の周波数の形が出るようにマイクの種類や取り付け位置,プリアンプなどを調整するというまさに芸術品なのです。
追記
その後小倉氏ご本人からこのページに対して温かいコメントをいただきました。
O(≧∇≦)O イエイ!!
では,さっそくCHARのギターの音から行きましょう。
普通のサドル下のピエゾピックアップは確かにこういう音がします。
ピエゾの欠点として多くの人があげるのは,「いやらしいアタックがある」,「音がぷりぷりしている」,「強く弾くとジャリッと歪む」などありますが,長所はハウリングに強く(基本的に弦振動しか拾わないから)機材の構成も簡単になります。
このタイプは弦振動だけでなくフィッシュマンマトリックスなどのようにボディの叩く音を控えめに拾うタイプもあります。
ぷりぷりしているでしょうか。エレアコよりはアコギに近い音がしますが,リアルなアコギの音とは少し違うようにも思いますが。
次に奥田民生氏のMファクトリーです。
マグネチックピックアップがサンライズですので,低音のモヤッとしたところまで拾うことができます。
レンジが広く迫力があります。それにさらに貼り付けピエゾをミックスして叩く音も拾う事が出来ます。
私は好きなタイプの音です。でも,ギブソンの音とはちょっと違いますね。
でも,よく作られたピックアップサウンドの代表です。
最後に山崎まさよしの小倉スペシャルです。
これほどリアルなギターのラインの音はめったに聞けないと思います。
ピックアップとプリアンプのバランスがいいと思います。
ギターの生音の良さ,貼り付け場所の吟味,コンタクトの種類の吟味,それにプリアンプの良さとすべてがそろっていますね。
生音に近いという点では特筆すべきピックアップです。
特に山崎まさよしのライブアルバムでもその音が聴けますが,ボディを叩く音もいいですよね。
このピックアップは叩く音がきれいですね。
普通は叩くと過剰入力で音がつぶれたりしますね。
ギター用じゃなかったりして。
(・_☆) キラーン
これらがピックアップによる音の違いです。
ギターの音をラインで出すというのは方法によって,音の違いがあります。
この3種類は自分の好みの方向性を探すのに役に立つと思います。
参考にして見てくださいね。
(ノ^_^) ハイ!
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