アコギはネックがネック(弱点)かも。 アコギのネックを考える渾身のレポート
タイトルが大げさですが,中級以上の人は少し気にしていただいて,そこまでいかないとか,弾き語り系の方は全く気にしなくても大丈夫です。
というか読まずに飛ばしてもOKですので。
∠( ̄∧ ̄) ラジャ!
エレキギターとアコギの指板では大きく違っている所があります。
それはジョイント部分以降の指板です。
エレキは指板がネックと一体の状態で22Fとか24Fまでそのまま伸びていて,ソリッドのボディに接合されます。
でも,アコギはどうでしょうか。
普通のアコギで14Fジョイントですと,それ以降の指板の下はボディのトップになります。
14Fまでの指板の下はネック材ですが,ネックブロックを過ぎるとそれ以降はボディトップに指板が乗っている形になります。
ここにエレキとの大きな違いがあります。
鉄弦のテンションは70Kgともいわれています。
ネックは70Kgの力でボディ側に常に引っ張っている状態です。
これに耐えられるというのはすごい強度ですよね。
ネック自体には中に鉄のロッドが入っていて補強の役目もしています。
でも,ネックのジョイント部分はどうでしょうか。
マーチン,ギブソン,ラリヴィーは伝統的なダブテイル(鳩のしっぽでしょうか)ジョイントを採用しています。
日本のメーカーでは,Kヤイリもモーリスもヤマハもそうでしょう。
日本ではありみぞ方式と呼んだりします。 蟻溝と書きます。
みぞだけで,カシっとはまって,一体化できれば理想ですね。
でも,本当に70Kgの張力をかけ続けても変形しない接合は可能なのでしょうか。
( ̄ヘ ̄;)ウーン
これはマーチンOOO-28ECです。
フレットの端をよーく見ていきましょう。 指板の後半がスキーのジャンプ台のように角度が変わっているのがわかりますか。
これは,ネックが起きて角度が変わっているのです。
これを「ネック起き」とか「ネック元起き」と呼んでいます。ネック折れという人もいますが,折れるというのは本当に折れた場合と紛らわしいので,起きるというのがいいですよね。
他のマーチンも見てみます。
この写真を撮るのが結構難しいんですね。
ジョイントあたりで少し起きていますね。
次はラリヴィーも見てみます。
同じギターのジョイント部分です。
サイドのバインディングとトップの間が少し浮いていますね。
接合部で角度が変わっているのがわかりますか。ネックが少し起きています。
アコギの場合はネックの構造は演奏上のネック(弱点)とも言えるのではないでしょうか。
以下はギルドの2007年の新シリーズの宣伝文句です。
GUILD情報
アメリカン・トラディショナルなルックスを踏襲しつつも、新開発の"ネックブロック・システム"を採用することにより、プレイヤビリティの向上とアコースティック・ギターの弱点ともいえるネック・ジョイント部の強化に加え、高域から低域までの充実したサウンドバランス、サスティンのアップ、そしてサウンドボリュームの増加を可能にしました。
メーカーもネックジョイントがアコギの弱点で,昨今のハイフレットまで使用する奏法ではネックがネックになることはわかっているのです。
昔のようにローフレットだけで弾き語りの時代は本当に良かったですね。
(* ̄m ̄) ププッ
禁じられた遊びのロマンスも12Fまでですし。
ローフレットだけならネックが起きてもほとんど気になりませんね。
でも,マーチンでも少ないですが,正常なネックのギターはあります。
14Fのジョイント以降の指板が下がっているのです。
これで,1弦の14Fや15Fを使ってもバズることなくきれいに音が出るのです。
これがその写真です。
これはアディロントップのマホで私は非常に気に入っているマーチンのサウンドです。
このように14F以降が下がっている指板が正常な指板ではないかと私は思います。
スキーのジャンプ台の逆になっているのが正常だと思います。
ではなぜ,ネックは起きるのか?
それはおそらくありみぞ加工の精度に問題があり,本当に隙間なくピッタリにならなかった時に,時間と共にネックが起きてきてしまうことが多いように思います。
完全にピッタリにならなくてもいいやOKというレベルで出荷すればこれはあり得ます。
ある国産メーカーのダブテイルをいくつもリセットした経験があるリペアマンによると,安いクラスのダブテイルはネックとボディがほぼ1点か2点でしか接触していないそうです。最初からテンプレートで削って合わせるので,全面接触のピッタリにはならないというわけです。
そういういい加減ダブテイルをたくさん見てきたと言います。
こうなってくると,ダブテイルだからいいとは言えなくなってきますね。
一流の職人が手間をかけないとダブテイルのメリットは活かせない可能性も大きいですね。
それで,低価格帯のギターで手間をかけられらないなら,ボルトジョイント有利というのもうなずけます。
コリングスやテイラー,ジェイムス・グッタールなど高級器でもボルトジョイントのメリットを活かすというメーカーもあります。
マーチンも16シリーズはボルトジョイントです。(起きないかと言われれば起きているのもあります。)
あるメーカーや手工家はダブテイルの部分を強化することを考えて,わざとネックヒールをワンピースではなく,カットしてつないで言わば,合板にします。
ボディ振動という点ではワンピースの方がいいかもしれませんが,弦高を低くとりたいとか,エレキのように指板を広く使いたい場合などはネックが起きるとギターとして成り立たなくなることもあり得ますので,もっと問題かもしれませんね。
それで,エレキ風のネックを持つGODIN(ゴダン)などのソリッドボディに近いものを選択するプロがいるのもわかります。
OOO-28ECはシグネチャーモデルなのですが,すでにレギュラーラインのようになっています。
普通ミュージシャンの名前が入ったモデルは何本限定とかで作ります。
でも,OOO-28ECはサイズもいいし,音がいいですし,ビンテージシリーズのスキャロップなのに,サドルはロングではなくてショートなので,インブリッジピエゾも入れられます。
ライブでも生音でもOKのギターで,プロミュージシャンも使用しています。
これは近年のマーチン社の大ヒット作になり,量産されています。
すでに,何万本という単位で出荷されているかもしれません。
そうなると,シグネチャーモデルというよりも,レギュラーラインのギターですよね。
すると,選ばれた職人だけではなく一般レベルの職人もネックジョイントを手がけることになると思います。
マーチンのファクトリーレポートを見ると,おばさんがダブテイルをやっていたりします。
カスタムショップはまた違うと思いますが,マーチンのネックジョイントは選ばれた職人だけがやるというものではないような感じがします。
すでに生産量がそれを許さないでしょうね。年間11万本の世界ですから。
「量が増えれば質が下がる」というのはある程度避けられませんね。
でも,最近の問題だけではなく,昔からマーチンはネックが元起きしやすいんです。
ビンテージマーチンのほとんどはネックリセットが施されています。
サンタクルーズのフーパーさんは,マーチンのネックリセットの仕事で食べていた時期があると言っています。
(ノ°ο°)ノ オオオオ
マーチン社でリストラがあったと云われる時期の1981年とか82年のネックが非常に良かったりしたのを何本か見ています。
触ってみるとなんというか作りがいいと感じました。
81年82年を探すというマニアックな狙い方もあるかもしれません。
ではネックが起きると何が問題でしょうか。
1弦の12Fあたりから音がパスパスと力がなくなり,バズッたような音しか出なくなります。
これは当然で,14Fで角度が変わっているのですから,14Fを押さえても弦が15Fに触れてしまう可能性があります。
もしも,中級者以上の方で,リードも弾いてこの12F以上も演奏で使うという人にとってはこれは問題になってきます。
フレットがあっても音が出ないのですから。
これがカッタウェイだとなお問題です。
カッタウェイで14F以降を弾けるギターなのにきれいに音が出ないのです。
せっかくカッタウェイ 買った ・°°・(>_<)・°°・。 ウエーン
(ToT)>゛スミマセンデス。
それで,どうするかです。
ネックリセットというのは車で言うと,エンジン乗せ換えとかオーバーホールに近い作業になりますね。
もしかしたらクラッチ交換よりも大変かもしれません。
都内のあるショップの見積もりは16万円です。
(; ̄Д ̄)なんじゃと?
もちろん一流の仕上げをされると思いますが,預かる期間も結構かかるでしょうね。
他の信頼できるリペア工房では12万~16万円です。
別のショップでは,8万円。
さらに別のショップでは,6万円。
さらに別の工房では3万円。
仕上がりが値段に合わせて下がって行くとは限りませんが・・・安いギターではなく一生モノの一本をどこに出すかは考えますよね。
安いギターで安く直したいという場合はいいと思いますが,いいギターをしっかり直したいという場合は信頼できる所がいいですね。
ネックリセットは作業そのものが大変です。
15Fを抜いて,そこの穴からニードルで蒸気を入れて,温めてボンドを柔らかくして,ネックをはずす道具で少しずつ作業してようやくはずし,それから角度を計算してジョイントを削りなおして修正し,その後,おそらく指板修正,フレットすり合わせ,さらに,ナットとサドル作り直し・・・・。
とにかくフルコースの作業になります。
内容からすれば,高いものではないのでしょうけど,払う方の立場からすればどうでしょうか。
見積もり依頼して,「修理代16万円です」というメールが来たらどうしましょう。
( ̄□ ̄|||)がーーん!
もうギターはやめよう…なんて思ったりする人も出てくるかもしれません。
ダメ! (T∇T )( T∇T) ダメ!
ネックリセットをどこに出すか悩んでおられるなら相談に乗ることもできますので。
また,この問題で悩んでおられる方には,私の持つギターはほとんどこの問題をクリアしたものだけなので,紹介することもできますよ。
さて,マーチンやギブソンの音が好きという人は私も含めてたくさんいると思います。
でも,その設計にはネックをダブテイルでつないで音を作ることが含まれています。
それで,ある程度ネックが起きるということは計算に入っているのかもしれません。
それでも,メーカーは 「いい音の方がいいでしょ」 ということなのでしょうね。
ワンピースネックをダブテイルでつなぐという伝統の技があの音を作ると言われれば,「そうですか」と言うしかありません。
でもやっぱり演奏性や音色にこだわるとネックが起きるのは困ります。
トミーの弦高は非常に低いです。 6弦12Fで2ミリないくらいです。
そこまで下げるならネック起きは論外です。
(ー'`ー;) ウーン
(・_☆) キラーン
いい方法がいくつかあります。
バズッても気にしないというのは論外ですよ。
ネックが起きていて,きれいに出ない音があってそこが気になるという前提で話を進めますよ。
1 弦高を上げる。
実は弦高が高ければそれほど気になりません。
弦高をぎりぎりに設定するので問題が生じます。
1弦12Fで2.5ミリ以上に上げてみればいいんです。
そして,1F弦高をぎりぎりに下げてなんとかカバーするという逃げの方法も現実的です。
高度なフィンガースタイルはできないかもしれませんね。
でも,フラットピッカーでブルーグラスなどはこれくらいの設定があると思いますよ。
2 初心者か弾き語りの7F以下しか使わない人にギターを譲る。
(; ̄Д ̄)なんじゃと?
でもこれもかなり現実ですね。
ギター自体がいい音であれば,問題はハイフレットだけの場合もありますよね。
(厳密には音色の芯みたいな部分が違う場合もありますが,そこまで気になる人の方が少数派でしょう)
実際に14F以上を使うというのはリードや高度なソロギターの場合ですね。
それは,ギター弾き全体からすればかなり少数派ではないでしょうか。
初心者がそこまで進歩するには4~5年かかるかもしれません。
その間は7F以下を使うと思いますので,そういう人に譲ってもいいのではないでしょうか。
でも,カポタストを多用する場合は関係してきます。
カポ4だと12Fは実際の16Fになりますので,バズるところにメロディーが来たりしていやな気持になったりすると思います。
では技術的な対処方法です。
3 14F以降の指板を削って調整する。
最近のルシアーもメーカーも指板の設計においてすべて共通した一つの結論に達していると思います。
それは14Fのジョイント以降の指板を少し薄くするのです。
指板がサウンドホールに向かって薄くなっていき,指板が下がっていくのが正解だと思います。
クラシックギターでもこういうものがたくさんあります。
指板がわずかに下がっていて困ることはありません。
ネックが起きてきても,ようやく指板がフラットになるというスタイルです。
ネック起きの状態から,プロのリペアマンにお願いして,14F以降のフレットを抜いて指板を削ってもらうのですが,指板だけを削るとネックの起きが強い場合はかなり指板を削る必要が生じてきます。
それで,指板と共にフレットも削り,両方を調整してどちらかが削られすぎないようにしてハイフレットを使えるように仕上げるにはプロの技術が必要になります。
でも,この方法は3万円くらいですので,リセットから考えれば,かなり実際的な方法です。
でも,この方法に反対するリペアマンもいます。
生音を重視すると指板の質量が変化するというのは良くないというのです。
確かにそれも一理あります。完璧なリペアというよりも対処療法のいいものということになるでしょうか。
4 ネック起きを最初から考えているメーカーのギターを使う。
弦高を下げて,より高度な演奏をしたいという場合や,どこへツアーで出かけてもネックのコンディションが常に安定していて欲しいというプロのニーズに応えるには,マーチン,ギブソンなどを最初からあきらめるという方法もあり得ます。
テイラーはついに2004年にアメリカNo1ギターになったと言われています。
年間75000本製造ですが,単価が高いギターですから。
テイラーを使ってみると特に優れていると思えるところがあります。
それはネックです。
握りやすいのです。
形状も,厚みも,指板両サイドの面取りもいいです。とてもなめらかに使えます。
そして,フレットの揃い方も同じ価格帯のギターではレベルがワンランク高いように思えます。
今は違うと思いますが,昔はフレットも後打ちにこだわって,ネックとボディを接合してから最後にフレット打ちだった時代もあるくらいです。
でも,究極的にすごいのはNTネックです。
テイラーはネックの起きを前提にしてギターを作っているのです。
このNTネックというのは,もちろんボルトジョイントのネックですが,ジョイント部分にスペーサー(シム板)を最初から挟んでいるのです。
(; ̄Д ̄)なんじゃと?
ネックとボディを直につないでロスをなくすというダブテイルの理論の反対にあるような感じですね。
最初から間にスペーサーを咬ませているのです。
ネックが起きたら,そのスペーサーだけをサンドペーパーで削ってネックのアングルをすぐに変更できるというのです。
ヽ(;^o^ヽ))) (((/^o^;)/ナントー
そして,そのリペアの代金は何と6000円です。(納期はヤマハショップ経由で3週間くらいだそうです。)
「(≧ロ≦) アイヤー
16万円と6000円の違いです。
もしも,あなたがプロの演奏家で弦高ぎりぎりのセッティングをしていて,ネックが起きる度に16万と6000円ではどちらを選ぶでしょうか。
レコーディング用ではなく,ライブ用のギターとして,そういいうライブツールとして考えた時にこのテイラーのNTネックは心強い感じがしますか。
ピックアップのラインの音が中心であれば,弾きやすい,直しやすいテイラーの方を選択するミュージシャンが多いというのもわかる気がします。
でも,生音のマーチンの魅力は捨てがたいものがあります。
どうしてもテイラーの生音はマーチンほどわかりやすくない気がします。
同じ値段で生音勝負ならマーチンを選ぶ人が多いかもしれません。
生音が良くて,ネックジョイントも考えているメーカーがあるでしょうか。
あります。
(・_☆)・‥…━━━★きゅぴ-ん!
ボジョアです。
特に近年のロッコーマンに代理店が変わったボジョアは,プロのリペアマンならネックを15分ではずせると言います。
ボルトジョイントですが,木と木の接合部分が多くて,ボンドは使っていません。
非常にジョイントはタイトな感じがしますが,鳴りはボルト臭くないダブテイル的なウッディーな感じがします。
ダナ・ボジョア自身が「もっと頑丈にギターを作ることもできるが,それではいい音にならない」という信念があり,修理を前提にして丈夫さよりも音色を優先させるという姿勢がいいではないでしょうか。
そして,このボジョアのネックリセットはシム板を削るわけではないので,起きて来た場合は,おそらくネック側の角度を変えるのだと思いますが,そのリセットの代金はいくらでしょうか。
何と,5000円です。
「(≧ロ≦) アイヤー
♪o(^0^o)♪o(^-^)o♪(o^0^)o♪
どうしましょう。
16万円に対して,5000円です。
プロとしてネックのアングルにこだわりたい,指板はまっすぐでないと駄目という人にはかなり魅力的なお値段ですね。
しかーし! もっとすごい話があるのです。
無料です。
(; ̄Д ̄)なんじゃと?
これは保障書には書いていません。
おそらく,面と向かって尋ねると何と回答してくるかはわかりませんが,H社は保証してくれます。
国産の長野にあるメーカーです。
永久保障をこの時代にするメーカーがあります。
技術的なものはすごいと感じます。
特にネックジョイントの部分の精度がすごいように思います。
ネックが順反りよりもまっすぐに近い方が鳴りが出るのです。
順反りになると鳴るポイントが外れるくらいです。
このロスのない鳴り方は確かにすごいなと思えるところがあります。
もしも,このメーカーの音が気に入ればかなり使えると思います。
私的にはこのメーカーはドレッドがいいように思います。
ドレッドを弦高を下げて,フィンガー用にすればそれが結構使えるように思います。
あとは音色があなたの好みに合うかどうかですね。
やはり,いくらか日本的な感じがします。
あるショップがこのメーカーに,この音を出してほしいとお願いしたショップオーダーのカスタムが存在しますが,それもかなりいいですね。
今年,ギターメーカーに長年勤務されてギターを製作された方からお話を聞く機会がありました。
もともとは家具メーカーだった長野の会社がブームに乗り,ギターを製造し始めた歴史をお聞きできました。
今は少し耳が遠くなったその方のお話は,私にとって非常に興味深いお話でした。
日本のギターメーカーは成り立ちが,いい音の追及にあったわけではありませんでした。
もとは家具工場だったりして,ギターブームで作ればもっと売れるという市場によってメーカーになった会社がたくさんあったそうです。
するとどうしても会社としての成長に重きがあり,流行の最たるものである音楽を相手にして,企業としては安定したいという矛盾をはらんだ商売をした結果多くの工場は閉鎖,倒産,転業へと進まざるを得ないことになったようです。
日本のメーカーで唯一これは!という個性のある音を作れたのはヤマハのテリー中本の作るギターだったのかもしれません。
私がギターを始めた頃はヤマハの高級器にあこがれたものです。
他のメーカーの音はどうしても,何かのまねをしてもその本物には遠く及ばないコピーというような印象があります。
逆に個性が薄いのが伴奏では使いやすいというのもあったかもしれません。
いずれにしても,個人の製作家が会社をやめて,貧乏を覚悟でギター製作にだけフルタイムで打ち込んで,その結果次第にそのギターが認められて,従業員が多くなりついにはメーカーになったという場合と,日本のように家具を作っていた会社が売れそうだからギターを作るようになったという成り立ちではメーカーとしての成り立ちが全く違うと思うのです。
確かにある種の技術は習得できると思いますが,どの音楽を演奏するためにどんなギターを作りたいのか?
音色という形のないいわばソフトの部分がどうしても海外のメーカーに追いつけないような気がしているんです。
それくらいなら,研究しているショップのアイディアとコピーで培った高度な技術とのコラボでギターを作った方がいい物ができそうな気がします。
(≧∇≦)b なるほどっ!
というわけで,ネックの起きも保証しましょうという技術を持ったメーカーがついに日本にはあります。
ネック起き無料修理ということになるのでしょう。
これは確かにすごいことです。
蛇足ながら,昔のSヤイリの永久保障はボジョアが言うように,頑丈過ぎる気がします。
頑丈で鳴りが悪いように思います。
オベーションもネックは5層のラミネートで丈夫で,アルミのロッドも太いので,ネックは反りませんが,起きないというわけではありません。
それはまた別の問題ですね。
プロのツールとしてのギターと音色を楽しむ趣味としてギターがあるような気がしています。
ライブとCDは別のものと考えるのに近いかもしれません。
どちらも一本で済ませるというのは大変な気がしますよ。
というわけで,アコギのネックがネックだったです。
起きていないギターの在庫も大抵ありますので,相談に乗れますので。
(≧∇≦)b なるほどっ!
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