初心者の皆さんへ:基本的なギターの違いのコース
7 弦の太さとテンション
試奏した時に低音の太さとか箱なりが足りないと思っても実は弦の選択も関係があるのです。
同じライトゲージと言っても6弦の太さには幾らかの違いがありそれが低音の響きに結構影響します。
私が良く使うダダリオのEJ-16は6弦が053インチですが、マーチンフォスファーやghsのフォスファーなどは054インチです。
3弦と6弦の太さに同じライトでも違いがあります。
わずか100分の1インチと思われるかもしれませんが、この違いは演奏上はっきりわかります。
エリクサーなどは053ですが、054に近い太さがあります。
ギターを弾くのに慣れてきてBm7も出せるようになった人は「フォスファー」という弦を使ってみてもいいと思いますよ。
ハリとか艶とか音色が弦によって幾らか変化するのがわかると思います。フィンガーピッカーの多くは「フォスファー」を使います。私もそうです。クラプトンもそうです。
弦の種類で低音の太さは幾らか調整できるのでギター試奏の時のポイントは音のバランスを聞くことに集中しましょう。
ギターに合わない弦がはってあると本当にいい音になりませんね。
ビンテージギターにはダダリオのEJ16が合います。
でもエリクサーなどのコーティング弦はちょっと合わないような気もしますね。
弦のテンションについて
初心者は細い弦で初めは音が楽に出せることの方が大切だと思います。
エクストラ・ライトでもいいですし,コンパウンドもいいですよ。
とにかく,楽にFが出せるようにして練習する方が出せないものに必死になるよりもいいと思います。
さらには,半音下げとか1音下げにしてカポをつけて弾くというのも最初はいいと思います。
とにかく演奏は楽に楽しくが大切です。
ライトゲージで普通のチューニングにこだわりたいなら,ある程度お金を出してもいいなら調整に出すのもいいでしょう。
弦高を下げても鳴りは大きく落とさない調整ができる工房もありますよ。
弦高が高ければテンションはきつく感じます。
低ければゆるく感じます。
弦が太ければきつく感じます。
ギターのネックの弦長が長ければテンションは高く感じます。
それらが仮にすべて同じだとしても,別の部分の角度などでテンションの感じ方はかなり違いが生じます。
同じ弦を張っても指に感じるハリの強さがぜんぜん違うことがあります。
そうすると,表現が楽なギターと,大変なギターがあることになります。
実はラリビーやコリングス,モーリスSなどはテンションが少し強めだと思います。
初心者がスタンダードチューニングで使うとすれば,結構指の力を必要としますよ。
調整が必要かもしれませんね。
初心者できついなと思ったらエクストラ・ライトを張ってみてはどうでしょうか。
プロのいうことも一理ありますが,アマチュアにはアマチュアなりの楽しみ方があると私は思います。
プロに憧れて,ただ真似て演奏するよりも,自分なりにいい音を出す工夫をするのはもっと大切な気がしています。
ぜひ,細い弦を一度試してみることをオススメします。
ちなみに,弦のテンションがこれは緩いなと思ったギターを思いつくままに上げると,マーチンの16シリーズ以下のギターです。
ブリッジが18以上のギターとは違っていますね。ノッチが入っています。
あとは弦長が短いギブソンJ-45などですね。
OOOモデルとOMではOMの方が弦長が長いのです。
それで張りのある音がしますが,弦に張りがあるので初心者向きではない時もあります。
あとは弦高をぎりぎりに低くできるかどうかですね。
テンションが高めのギターは,ラリヴィー,コリングス,フォルヒ(生産時期にもよります),などですが,弦高を調整できればそれほど大変ではなくなりますよ。
初心者は,弦高低目で緩めのものがオススメですね。
そういう調整は私の得意な分野ですね。
Comments