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初心者の皆さんへ
基本的なギターの違いのコース
生徒からある時こんな質問を受けました。(3万円と30万の同じような形のギターが楽器屋に並んでいるのを見ながら)
「この2本は何が違うのですか?」
(ノ°ο°)ノ オー それはそうだ。 いったい何が違うんだろう。
普通の人が外見的に見ればほとんど違いがないように思えるのです。
それで,インターネットなどを使って調べてみましたが,アコースティックギターに関して選び方を指導するもので満足の行くものはありませんでした。
それで,わたし的なギターの値段の差について解説してみますのでお役に立てればうれしいです。 ーーーーーーーーー
その1 板の違い
これが最も大きいと思います。この説明の前にギターの木の呼び方を考えましょう。
表板(おもていた)はトップと言います。
側板はサイド,裏板はバック。ネックは棹(さお)とも言います。
指板(フィンガーボード)に,ブリッジとは弦が留めてあるサドルのついている部分です。
ヘッドはペグ(糸巻き)のある所で,インレイ(貝の装飾)が入ったりします。(ペグをチューナーと呼ぶ場合もあります。)
トップ この板は音質を決める要素となります。節がないのでスプルース(松)が多く使われます。
サイド&バック この部分も低音を引き締めたりして,音質に大きな要素となります。
フィンガーボード この部分は寿命や弾き易さと関係があり長年使ってると指の当たる所が磨り減ってきます。
いいものはほぼエボニーが使われます。
ネック この部分は加工しやすくて堅いマホガニーという木をよく使います。(ホンジュラスマホガニーがベストでしょう)
では,有名なギターマーチンのOOO-28EC(トリプルオーニーハチエリック・クラプトンモデル)と日本製ヤマハの板を比べてみましょう。
とすると指板以外は同じ材質なのでしょうか。
一つ目のポイントは単板という所です。
LL-6Jのサイドバックには単板と書いてないので合板です。
英語だとSolidと書いてあったりします。
ギターの響きは板によって決まりますが,単板を加工するのと合板を加工するのでは手間も板の値段も違います。
板の反りを取るまで寝かせる時間も違ってくるからです。
さらに,弾き込めば鳴りが良くなるというのは単板の場合だと思います。
合板はそれほど変化していかないように思います。
指で弾いた時に音が伝わってくる感触が良くわかるのは単板です。
最近のギターは安くてもトップは単板ですが,サイドバックも単板のものは“ギターが鳴っている”というのを感じられます。
それで,フィンガーピッキングをする場合はぜひともオール単板ギターをお勧めします。
オール単板のギターを探してみると・・・自然と値段が上がっていきますが。
国産のKヤイリは国産にこだわります。国産は人件費がそれなりにかかります。
それで値段を下げるために材質を合板にします。
Sヤイリというメーカーは昔は国産でしたが,復活してからは中国製でオール単板ギターで,指板もエボニーという仕様で6万位というすごい安さです。
合板の国産と,単板の中国産とどちらがいいのでしょうか。
( ̄ヘ ̄;)ウーン
難しい選択ですね。
作りか素材かこれはギター製作の大きなテーマだと思います。
でも,私は作りのいいオール単板をやはりお勧めします。
と言っても最初は何でもいいですよ。
色と形で選んでもOKです。
(≧∇≦)b OK!
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