日本製ギターと海外製ギターを一挙に弾き比べる その1
弾き比べの前に初期調整が必要ですね。 日本製ギターに初期調整をしてみました。
私も浜松市民ですが浜松と言えば,ヤマハにローランド,河合に鈴木楽器の鍵盤ハーモニカなどなど楽器の街と言われていますね。
それを記念しているわけではありませんが,日本のギターを並べてその特徴を比べてみたいと思ったのです。
日本人と外国人が一人と一人ならその人の個性も関係があるかなと思いますが,これが10人と10人になると何となく国民性みたいな共通点を感じるようになるものですね。
( ̄- ̄ )フンフン
と言葉で言うことは簡単ですが,実際にはギターを何本もそろえる必要があります。
さらにそれらのコンディションをある程度整える必要があります。
ネックがおかしいなら直すところから始まります。
そして,新品のギターでもメーカー製の初期状態は必ずしも本来の音が出ているとは言えません。
一例としてサドルに関してですが,ほとんど底面が出ていないのです。
極端な例としてギブソンで見てみます。
ギターから外して底面をチェックします。
まっすぐな定規などにあてて,光にかざしてみればいいと思います。
端と端がくっ付いていますが,中間が浮いています。
これだと箱なりは出ますが,弦をはじいた瞬間のアタックとか輪郭が出なくなります。
もやっと箱なりはあるかもしれませんが,シャキッとしないのですね。
(T_T) ウルウル
それで,底面を180番手のサンドペーパーで心をまっすぐにして削ります。
軽く3,4回削ります。その後様子を見ながら削ります。
その時は右にも左にも傾いてはいけませんよ。
ぴたりと底面が合っていればこうなります。
当然音も変わります。しっかりとロスのない音になります。
ナットの溝の調整も,あまりに全面接触,あまりに点接触という極端があり得ます。
手工品ではないメーカー製の場合は全面接触は合わないように思います。
点接触過ぎると音が軽すぎるようにも思います。
これはかなり点ですね。
もう少し接触した方が私は好きですね。
サドルをしっかり底面,上面の調整,ナット溝を調整でぐぐっと音は変わりますね。
実際に一本音を聴いてみましょう。
日本のギター代表 Kyairi のJ-45タイプです。
Kヤイリのギターには同じ格好で合板がありますので,注意が必要です。
単板になるといきなり高くなる傾向がありますね。
でも手作り,永久保障という頑固さがあります。 ケースもとても立派で軽くても上質です。このケースはいいですね。
ネックコンディションは良好です。ここは日本製のギターの非常に評価できる点ですね。
ネックは気持ちがいいほどまっすぐで軽くへの字型です。
でも弦高は高いのです。12Fで6弦が3ミリ,1弦が2.5ミリくらいあります。
テンションがゆるい感じの調整になっているので,弾けなくはないのですが,ハイフレットは大変です。
ローコードストローク専用と割り切っているいるのでしょうか。
指弾き,ピック弾きと弾いてみます。
ローコードのアルペジオは何とか聞けるのですが,リードは弾きにくくてノリ切れません。
もちろん弦高が6弦3ミリもあるので,音量はありますが,音に鈍い感じがありますね。
(ノ_<。)うっうっうっ
では,ロッド,サドル底面,上面,ナット溝そして,弦の巻き方などを調整した音です。
ワオ w(°o°;)w
弦高が低いのに音量もあります。音圧が上がっている感じがします。
適切なテンションがかかっているようになります。
これなら弾き語りで使っても結構いいと思います。
途中でリードを弾く部分があってもOKです。
この初期調整には価値があるように私は思いますよ。
(ノ^_^) ハイ!
ギター一本ごとにこれをしていくわけです。これは時間がかかります。
この調子で国産ギターをヤマハ,ヘッドウェイ,Kヤイリ,国産手工,国産ビンテージと集めて調整し,今度は海外製代表として,テイラー2本,ギブソンを集めてそれぞれ調整し一挙に弾き比べようという壮大なオタク計画なのです。
「(≧ロ≦) アイヤー
でもどうなるか聞いてみたいですよね。
そして実験が終わればすべて販売してしまおうという計画なのです。
その2へ続く。
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