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niioka

右手の親指にスカルプチャーをしてみよう


右手の親指にスカルプチャーをしてみました。 岸辺サウンドを再現するべく挑戦です。 この音はやめられませんね。




右手の親指の使い方を「わしづかみ」スタイルに変えて,低音弦の巻き線を擦るスクラッチ音を入れるようにしてから,特にバラードの曲を弾くと表現が変わったと感じます。


(ノ^_^) ハイ!


ギャロッピングのような,低音弦をブンチャブンチャと使う場合は,メロディーとベースが完全に分かれているので,サムピックで弾いてもいいんです。 (トミー風に言えば,ブンチクブンチクで,もっとわかりやすく言えば,Cコードを押さえて,5弦,4弦,6弦(3F),4弦とズンチャズンチャと弾く奏法)


どうしてかと言いますと,メロディーとベースの役割を最初から,1~3弦と4~6弦で分けているからです。 ベースの音は4~6弦をハーフミュートしているので音色が違っていても違和感がありませんね。


でも,バラード系のソロギター曲ではアルペジオの中にメロディーが織り込まれている場合があります。 こういう曲の場合は,どこまでがメロディーでどこまでが伴奏でとはっきり分かれてない感じがあります。


またメロディーがベース音を兼ねている場合もあります。


そうなると,人差し指から薬指が弦を擦るように使っているのですから,親指も弦を擦るように使えば曲全体の音は調和している感じになります。


サムピックで同じ曲を弾くとベースとメロディーが分かれているようになります。


でも,これは曲のアレンジというか作曲から関係がある部分ですね。


岸部さんの曲は4弦がメロディーをとることもありますし,低音弦もベースでありながらメロディーを兼ねている場合がたくさんあります。


トミーはまた少し違ったアプローチで,バンド的なソロギターというかベースラインがサムピックでもきれいに聞こえるバラードがあります。


でも,トミーも最近はサムピックなしの親指で弾くバラード系の曲がありますね。



このアルペジオ系のバラードを弾く際に親指の音にも弦を擦るようなスクラッチ音を入れたいのです。


そのためには自分の爪を伸ばせばいいのですが,親指の爪を伸ばすとどうしても割れやすいのです。 割れるというか,欠けたりひびが入ったりするんです。



まずは一般的なスカルプチャーのセットを買ってきましょう。


ファーストキスというメーカーの2800円位のものです。



これに必要なものが全部セットになっています。


最初のセットとしては十分ですね。



説明書きはそれほど詳しくないような気もしますので,ネットからネイルサロンのWEBで写真入りの使い方を探すのもいいかもしれません。





アクリルリキッドを皿に少し入れましょう。においが結構強烈ですので,時と場所を考えましょうね。



そして,親指にはネイルフォームを貼り付けますが,爪とフォームが平行になるように私は台形に折り曲げて使いました。 この時の角度がおかしいと当然ですが,仕上がりもおかしな角度になりますよ。


そして,アクリルリキッドを筆にとってアクリルパウダーの中に入れるのです。 するとアクリルボールができます。


それを下の写真のように爪の前の部分に重ねて行くわけです。 玉を2個くらい落とすような感じですね。


すばやく形を整えて行きます。 粉が多すぎると少し硬い感じで,液が多すぎるとゆるいので,加減しながらやります。



この状態で数分たちますと,カチカチに硬化します。

この硬さがアクリルの良いところですね。



それを爪用やすりがセットに入っていますので,それで形を整えてならします。



爪の延長線上にあるような感じに仕上がりました。


ぱっと見は爪とわからないかもしれません。

岸部さんはもっと長いですね。



さて,このまま1週間が経ちました。

その間に温泉にも入り,普通の生活をしておりましたら・・・・


なんと,ばい菌のようなものが増殖してきました。


「(≧ロ≦) アイター・・・


ちょっと茶色に見える部分が増えてきたのです。


この付け爪の世界では,グリーンネイルという病気があります。

カビの一種だと思いますが,これが繁殖すると爪をはがす必要があると言われる大変危険なものです。


実は最初は実験の軽いつもりだったので,プライマーでの下地処理をしてなかったのです。


o(T□T)o


一度はがしましょう。

爪きりと,やすりと,ミニルーターを使って,取ってしまいました。

そして,爪の汚れた部分も削ってしまいました。





その後もう一度,しっかりと3回下地処理をして仕上げたのがこちらです。



爪の延長線上になるように作りました。 裏が分厚くなるのですが,ルーターで上手に削ります。




実はこの写真はすでにこの状態で2週間経った写真です。


普通に生活していてもまったく大丈夫です。

取れません。


爪が伸びてきますので,伸びたらその分はカットして削りますが,今度は厚みが出てしまいます。

それで,表も裏もやすりで削ってあまりに厚すぎないように調整しています。


(⌒-⌒;) ・・・・ オタクやね。


それでも爪の中が白くなってくるように感じるときはこの液体を1たらしします。



ドクターG's クリアネイル

これをたらすと白いにごった感じがなくなりますので,安心できます。




こういう爪磨きも100円ショップにありました。 削りには重宝しますね。


他の指はどうするかということですね。


爪を使わずにバシバシと弾くタイプのギタリストが欧米には結構いますね。

正直真似し切れないと思うこともあります。

手の大きさが違いますし,握力も違ってくると思います。

それで,岸部さんが目指しているのは日本的な繊細な表現であるということを先日少し伺いましたが確かにその通りです。

爪を積極的に使って音色を作るタイプのプレイヤーにはエド・ガーハードがいますが,その音色は日本人にも受ける繊細さがありますね。


(≧∇≦)b なるほどっ!



それでは他の指の爪も補強しましょう。

アクリルを他の指にもかけると音色は太くなりますが,コントロールは少し慣れが必要になりますね。

プロは結構他の指もアクリルという人が多いと思います。 が,私は他の指にはアクリルを使わずトップコートのみを使って割れ防止と少しの補強という感じにしてみます。


100円ショップにある爪のトップコートも使ってみました。




これはだめでした。


o(ToT)o ダー


少しやわらかさが出てしまい,普通に弾く方向は良いのですが,フラメンコのようにラスゲアード風に爪の表側でストロークする際に音が甘くなります。

またその時の弦をはじく感触がクッションが入ったような感じで良くないのです。


もっと薄く,硬いコートがいいと思います。

そうなるとこれですね。



普通の瞬間接着剤との違いは,粘りがなく水のようにシャーシャーしているということです。

これで,薄く延ばせます。




この手前の人差し指が釣り名人仕上げです。


奥に見える中指はアクリルを薄くかけましたが,アクリルは薄いとはがれやすくなります。 釣り名人も2週間かけたままですが,まったくはがれません。


これで車のドアノブに引っかかっても間単には割れなくなりました。

とってもいいと思います。


欧米のパワーベースボールをスピードアンドテクニックで認められたイチローのように同じ土俵で勝負するには日本的な方向から攻めるというのもいいかもしれませんね。


このアクリルの爪で低音弦を弾くと深みがあり,ズゥンという音がします。

擦る音ももちろん入ります。

この手の音色を追求しているのはやはりこの人ですね。


 DVD>ソロ・ギター・パフォーマンス  エド・ガーハード (著)



このDVDは感動のウォーターイズワイドをはじめ,彼のテクニックだけではなく,録音や考え方などが良くわかりますので,ぜひお勧めのDVDですね。日本語字幕があります。

このDVDの中でソモジを弾くシーンもありますが,安いギターを弾くシーンがあります。 彼の爪で弾くとどんな音がするかをぜひ確かめてみてください。


爪によってどんなギターからもいい音が出せたらこれまた楽しいですね。


O(≧∇≦)O イエイ!!


このアクリルの爪にしてから明らかに自分の演奏の音色は良くなったと思います。

でも,速い曲を弾く時に今までとちょっと位置がずれるので,慣れが必要ですね。


(≧▼≦;) アチャー


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