コードチェンジで音が途切れない方法を探っていくと,ギター演奏の基礎が見えてきます。ここがかなり重要な鍵を握っていますね。 メロディー,リズム,ハーモニーという音楽の3要素を考える方法です。
自己流でギターを弾いている方のストロークをみると時々,コードチェンジがスムーズではない方もいます。
特に,コードチェンジで音が途切れがちに聞こえるのです。
しかし,これは音が途切れるかどうかというだけの問題ではないんですね。
ギター演奏の基礎とも言える部分です。
これが理解できていれば,演奏レベルはフィンガーでもストロークでも上がって行くと思いますよ。
まずは,このコード進行を弾いて見ましょう。
弾いてみるとこんな感じになりますね。
簡単ですよね。ところが,実際に弾いてもらうと人によってかなり違いが出ます。
このコード進行ですと,CからAmはいいとしても,AmからF,FからGはどうしても左手の指がコードチェンジの時に物理的に指が一瞬,離れているはずです。
物理的に指が指板から離れているのに,弾いている音を聞くと全く途切れた感じがしないというのはどういうことでしょうか。
( ̄~ ̄;)ウーン・・・
その秘密は楽譜の↑です。
4拍目の裏拍にあります。
ここをどう弾くかなんです。
一生懸命ぎりぎりまで,押えて気合を入れて「フンッ」とコードチェンジしても,Fの時は指を離さないわけには行きません。
そうすると,4拍目の裏は音が短くなる人がたくさんいます。
だから,初めから4拍目の裏拍は押えずに開放弦の音を鳴らすのです。
音を聞いてみましょう。
4拍目の裏に注目してくださいませ。
どのように弾いているか,上の図の1小節目のCからAmで説明してみましょう。
1 Cコードを4拍目の表拍までは普通に弾きます。
2 4拍目表拍をダウンストローク,したら裏拍は左手をぱっと離してアップストロークで1~3弦の開放弦を弾きます。
3 次の小節に入り,Amの1拍目表はダウンでストロークします。
まとめると,ダウンがCコード,アップは開放弦,ダウンがAmという事です。
これはコードチェンジが早いというよりも,裏拍で解放の音を入れるタイミングをつかむ事が大切ですね。
もっと言えば,4拍目の表伯と裏拍の長さが同じになる必要があります。
音楽の3要素は,メロディー,リズム,ハーモニーだとします。
この場合は4泊目ではハーモニーは狂うことになります。
つまり,コード的には違う音が出ることになります。
でも,リズムが正確になります。
ハーモニーを優先して音が短くなるのと,リズムを優先して長さを揃えてハーモニーが少し狂うのでは聴衆はどちらが気になるでしょうか。
ここが重要なポイントですね。
音楽を感じるとか,ギター演奏のセンスという部分になってきますが,あなたがコードチェンジをきれいに出したいと思ったとします。
裏拍の音をきれいに出すには開放弦を弾くことになります。
そして,左手のチェンジのタイミングを考えることになります。
右手がリズムに乗っているだけではなく,左手もリズムに乗って動いているのです。
この部分が実はギター演奏の基礎でもありトリック的な部分だったのでした。
一番いい練習方法はサイモン&ガーファンクルが再結成でセントラルパークコンサートの時のサウンドオブサイレンスを練習することですね。
ぜひ皆様も研究してみてくださいませ。
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