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niioka

ヒューストンの楽器店レポート

更新日:2019年2月25日


USAの楽器店のレポートその1です。 日本とはかなり違いますね。 ギターはメジャーな楽器であると思いました。




USAの楽器店には以前から興味がありましたが,ようやく実現するチャンスがありました。


(ノ^_^) ハイ!


まずはアメリカ全土にある楽器店,ギターセンターというところです。 ハイウェイとか広い幹線道路を走っていると時々あります。

チェーン店のようですが,品ぞろえがたくさんあってとても楽しめます。



STOREのところを見ると,全米にたくさんのお店があります。 この店舗数には驚かされます。島村楽器の90店舗もすごいですが,そんなレベルではないですね。 ギターセンターチェーンがいつの日か日本に上陸するでしょうか。


私はテキサス州はNASAで有名なHOUSTONのギターセンターに行きました。



幹線道路沿いにあり,日本のスーパーマーケットのようなサイズのお店です。 左側にアコギコーナーがあります。


エレキとはブースがわかれていて,大変考えられています。 アンプからディストーションサウンドが大音量で出ていたら,アコギの試奏はほとんど意味がありませんよね。


日本の楽器屋は少し考えた方がいいですね。 試奏スペースが狭すぎますよね。

2組は入れない楽器屋もあります。 フラメンコの試奏をしていたら,フィンガーピッキングの試奏はほとんどわからないこともありますよね。


ギターセンターはアコギコーナーも2つに分かれています。

鉄弦の高級なギターが多く並ぶ方の部屋に入ります。


マーチン,コリングス,サンタクルーズ,ギブソン,テイラー他,新品,中古,いろんなものが並んでいます。


この中でも,コンディションがベストではないですが,50年代のGIBSONのLG-1が1000ドルくらいでかなり心動かされましたがベストではないものは買わないようにしているので,やめました。


この中でも驚いたのは,レインソングです。 OM深胴のボディのタイプです。

2500ドルくらいしますので,決して安くはないのですが,ビンテージギターに限りなく近いサウンドが出るのです。


ローズかハカランダか,マホかメイプルか,やはりマダガスカルかなどと普段素材を云々しているのに,木じゃなくてもいいのか!


ブレイスはスキャロップかノンスキャロップか,軽いスキャロップがいいのか,やはり,シンメトリーか,ラティス(格子)でしょうみたいなことを言っておきながら,ブレイスがなくてもいいのか!


温度湿度の管理をいろいろ講釈してるのに,湿気が関係ないのか!


(」゜ロ゜)」 ナント!!



これでいい音が出るんだから,大変なギターです。



でも,本物のビンテージのように軽い音が出ないんですね。

ここが違いますね。



もうひとつ感じたのはマーチンのネックが起きていないことです。


ヒューストンなどは24時間全館エアコンです。 巨大な室外機がどの家もあって,365日24時間でいつも空調がされています。

そうすると,ネックの状態はスタンダードチューニングで弦が張りっぱなしでネックが起きていません。


さすがに,ビンテージギターになると時間の経過で起きてくるのでしょうけど。


日本のマーチンはかなりの程度ネックが起きています。 やはり,日本の環境は想定外なのかもしれませんね。


私の個人的な印象ですが,日本でマーチンを弾いた音とアメリカのマーチンの音は違います。 もっとテイラーに近いような弦の輪郭がはっきりした音がします。

これは日本のマーチンの多くが湿気の影響で,ネックが起きてしまっていて,いわば,順反りが強くなっている状態ともいえます。 そうすると箱なりは増加しますが,弦の輪郭や弦の芯のある音が出にくくなります。

マーチンの音色が甘い印象が強いのはそのためもあるかもしれません。


もちろん,空気そのものが乾燥していると高音が良く響く感じはあります。 長野県の空気が乾燥した場所でギターを弾いても少しその傾向を私は感じます。


本来のマーチンの音色はもっとキラキラしたサウンドなのかもしれません。


やはり,本来のマーチンサウンドを日本でも再現するにはネックリセットが必要なのかもしれませんね。




こちらはヤマハやタカミネも並ぶ少し値段が低い方のアコギと,クラシックギターが並びます。 アルバレズが結構人気があるようで,どのお店にもあります。

Kヤイリがこういうところで活躍しているのでした。






楽器屋というのではなく,ギターセンターという名前で全米にチェーンがあるのがすごいです。

日本上陸が待ち遠しいですね。





さて,お次はHoustonで一番と評判のフラーズギターです。


見えてきました。





アメリカの楽器店はすべてではありませんが,基本は日曜日休みです。 そして,土曜日は5時までというのです。


(ノ°ο°)ノ  オオオオ


知らずに,4時ころに行ってしまい急いで試奏して5時にお店を出てから上の写真を撮りました。 閉店すると厳重な鍵と鉄格子です。



驚くのはその品揃えです。


上のリンクからこのお店のWEBの在庫を見てみるとわかりますが,マーチン,ギブソン,テイラー,ギルドのほぼ全商品があるのではと思えるほどあるのです。


新しいモデルもあります。マーチンのディットソンタイプのドレッドも試奏できました。


マーチンドレッドが日本で弾くよりもやはり,高音がきれいに聞こえるのは気のせいでしょうか。 ドレッドなのにソロギターでも通じるサウンドです。

新しいテイラーも試奏しましたがやはり,テイラーの新品の生音は・・・。

( ̄ヘ ̄;)ウーン


コメントが難しいです。


それならば,テイラーの最高峰レベルのPSならどうでしょうか。 プレゼンテーションモデルの音で判断しましょう。

あまり,USではハカランダと言わずブラジリアンという表現が多いと思いました。 日本定価は100万以上でしょうね。




さすがにこの値段になると勝手に手に取れません。取ってもらいます。





うーん。いいですね。


弾きやすいですし,このクラスになればテイラーの新品も音色に深みがあります。



海外で新品ギターを買うと関税の対象になります。 中古なら一人20万まで免税です。家族3人なら商品の合計が60万まで免税になるようです。


ギターの音がいいから,ESシステムのラインの音も非常にいいです。



ここでラガマフィンを弾いたら,店員さんが・・・。

ヽd´ι`bノ Oh・・・

ダレノキョクデスカ?


これはマイケル・ヘッジスですよ。ドゥユゥノウ?


ナマエダケハシッテイマース。


アナタノプレイ クールデース。


( v^-゚)Thanks♪



やはり,アディロン&ハカはベストマッチングの一つですね。 このモデルはプロトタイプのような感じで,製作本数は2,3本ということでした。これはそのうちのNo1です。


右側がすべてテイラーで,正面に見えるのがすべてマーチンです。リミテッドモデルも多数あります。 この写真に写っていない左側がギブソンの棚です。


これを一通り試奏しようと思ったら,おそらく1日でも足りないでしょうね。 狙いを定めていかないとね。



案内をしてくれた友人のジューンとお店の常連で元プロギタリストのリッチー(右)です。 セッションをしたらすぐに親しくなりました。


おそらく初めて見る日本人のフィンガーピッキングに興味津々という感じでした。


押尾コータローのスプラッシュを弾くと目を丸くしていました。 おそらく押尾サウンドはアメリカでも受けると思います。

押尾弾きの皆さんはぜひ,アメリカでプレイしてみるのはどうでしょう。 私はヘッジスよりもドン・ロスよりも押尾さんの曲の方がUSでは,メロディーがわかりやすくて受けると私は思います。


音楽は簡単に人種も国境も年齢も越えられます。


オリジナルアレンジのティーアズインヘブンのソロギターがかなりUSでも受けました。 グラミー賞受賞でほとんどの人が知っている曲です。


曲が終わると・・・。

\(◎∠◎)/オウ~ ビュリホー!  エクセレンス!


うれしいことに,少し大げさなくらい褒めてくださいます。


クラプトン ト オナジデース!

O(≧∇≦)O イエイ!!


ギターが弾けて良かったなと思う瞬間であります。





今度はまた普通に道路沿いの有名でもない普通のギターショップです。 どちらかというと,エレキのショップでアコギコーナーもあるという感じです。


このデザインの奇抜さをご覧ください。




どれも高いギターではありません。 エレアコでステージで目立ちたいというニーズもUSにはあるのでしょうね。


日本人の感性とはまた違った世界ですね。


ギブソンのハミングバードはなんて上品なんでしょうね。 昔は派手なギターだなと思ったりしましたが。

(* ̄m ̄) ププッ



一応お店に入ったので,ブリードラブでも弾いてみます。 というか勝手に弾いていいのがUSスタイルですね。




エレキギターショップが求めるアコギはエレアコであり,目立つギターが置いてあるという非常にわかりやすいコンセプトのお店ですね。

私の趣味とは相いれませんが,この明快な主張がUSAのいいところです。



旅は続きます。


実はこの旅行の途中で初めて見る個性的なマーチンに出会ってしまって,連れて帰ってしまったのです。

「(≧ロ≦) アイヤー  ギターを減らすのが今年の目標なのに…。


そして,わたしはNYのビンテージギターショップで驚きのすごいギターを弾くことになるのでした。



その2へ つづく。






おまけのコーナー  旅の途中で非常に役に立ったのはMP3プレイヤーです。

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