最近のサンライズを使ってみました。 昔とは少し印象が違っていました。 私の変化でしょうか,サンライズが向上したのでしょうか?
サンライズのマグネチックピックアップは世界中にユーザーを持っています。
日本のアコギストでMファクトリーユーザーの方々はほぼサンライズですね。
押尾コータロー,中川イサト,小松原俊,岸部眞明,下山亮平,伍々慧・・・サンライズとMファクトリーのユーザーは本当に多いですね。
私も以前はサンライズを使っていたこともあります。
(ノ^_^) ハイ!
このWEBのイベントのところにある,倫典ライブの前座などはサンライズの時代だったと思います。
低音の厚みや輪郭がはっきりしたサウンドは魅力ですが,どうしてもサンライズのプレーン弦がややエレキ風になることと,重さがあるためにトップ振動が小さくなるのが気に入らずそれ以来離れておりました。
ハムバッキングはどうしても,本来のアコギの音色よりも強調されたプレーン弦の音になりやすいですね。 ピエゾ臭いとはまた違いますが,マグ臭いという表現になります。
ププッ ( ̄m ̄*)
しかし,私が使ったサンライズは実はお店の在庫を買ったものなので,もしかしたら少し古いものだったのかもしれません。
サンライズは手作りで,毎日6個くらいを一人の人が作っています。
アコギマガジンに以前に特集がありました。
最近サンライズをニコピンと一緒に取り付ける依頼があり,サンライズを試したところ昔とわずかに印象が違っていました。
私の機材の進歩と,ニコピン取り付け位置の微調整もあると思いますが,サンライズそのものも向上しているような気がしました。
ワオ w(°o°;)w 本当?
製品の質の向上なのか個体差なのか自信はありませんが,音質は以前よりも気持ちがいいと感じる部分があります。
サンライズというピックアップ自体が高価なものですので,プリアンプも当然それなりのレベルにする必要があると思います。
サンライズにAD-5では少しバランスが悪いような気もします。
(^∧^) スミマセンです。
これがサンライズS-2です。
が,ニコピンで使うには本来ケーブルをエンドピンまで一本でつなぎたいので,S-1の方がいいと思います。
インストールキットがあるのがS-2,ケーブルが本体から長くNEO-Dのように出ているのがS-1だったと思います。
ニコピンと一緒に使う場合には,S-1を選んでエンドピンまで1本でつなぐ方がいいように思います。
一応,S-2を買ってしまった方のためにニコピンのエンドピンボックスまでの延長ケーブルも製作してもらっています。ニコピンの案内に載っていますので,必要な方はご利用くださいね。
2008/5/3 S1はほとんど売っていないようです。S2なので,ニコピンと使うには延長ケーブルが必要になるでしょうね。
しかしこの度は普通のではなく,スペシャルです。
サンライズS-2のケーブルを途中でつなぐのはいやだったので,ベルデンに交換しました。
ハムバッキングなのでノイズには強いですから,どれくらい違いがあるかはわかりませんが,オタクとしての気持ちの問題です。
(⌒Θ⌒)ぷぷぷっ♪
そして,マグの耳の部分はプラスチックそのままでは強く噛むとトップの塗装が割れる可能性があるので,コルクをはさみました。
早速取り付けしてみます。
ギターによっては指板の厚みなどの関係で弦とボールピースが近すぎる場合があります。
そういうギターの場合はボールピースは押し込むしかありません。
ギター本体の音のバランスに関係なく,このボールピースの上下で,まるでEQのように各弦の音量のバランスを取れてしまうのです。
この辺はボールピースつきのピックアップの利点ですね。
しかしサンライズの最大の欠点は重いんです。
これはかなり大きな要素で,トップに落ちないようにしっかり噛めば確実にトップは鳴らなくなります。
ギターの音量が小さくなります。
おそらく,そういうことを意図していると思います。
ハウリングしにくくなりますので。
完全にアコギをエレクトリック化して生音を犠牲にしてもラインのサウンドにこだわる人の選択するべきピックアップですね。
サンライズはデザインも良いですよね。
巻線のボールピースをほぼ面にあわせると,1,2弦のプレーン弦部のボールピースはさらに奥に引っ込んでちょうどいい音量に普通はなります。
フォルヒG23CRに付けてみました。
弦高を超ぎりぎりに下げていますので,サドルの上面も調整してテンションを稼ぐようにします。
6弦を後ろ側に山を取って,テンションを稼がないとドロップでDに下げたときに5弦との差が出てきますよ。
でもこれは箱鳴りでの話で,実際ラインの音は先ほどのボールピースで解決してしまうので,恐ろしいことです。
ギター本体には何の調整もなく,最後はEQ仕上げで普通にバランスよく聞こえてしまったりするんです。
「(≧ロ≦) アイヤー
実際,マイケル・ヘッジスはそういう本来クリアーに出ないテンションのゆるいドロップチューニングの弦の音にEQをかけてブーストして,クリアーにレコーディングしていた第一人者かもしれませんね。
普通のアコギの概念ではない手法ですね。
でも私は生音も大切にしたいので,弦高を下げるなら出来るだけサドルの調整はするべきと思っています。
いつものセットにこの度はアレシスのトランスアクティブ50です。
その音をR-1で録音します。
音量的にはコンタクトとマグがほぼ同じくらいの感じでしょうか。
もう少しマグの音量が大きいバランスにすれば押尾サウンドには近いかもしれませんね。
出来るだけコンタクトの音もきりりと輪郭が出て,EQなしでもサンライズと重なるような音質になる位置に調整しています。
この辺は経験値が必要かもしれません。
それでも何回もはずして,最終的な位置を微調整しているんですよ。
とても時間がかかる作業です。
でも,ハムバッキングとピエゾをきれいにつなぐには独立EQがあった方が有利だと思いますので,サンライズを使う人にはDTARなどをお勧めします。
このサウンドファイルを聞くと,昔感じたほどエレキ臭くないという印象があります。
この音を聞いてアコギらしくないなと思われる方もおられると思いますが,実際はリバーブをかけるので,これくらいラインがきりりとしている必要があります。
しかし,サンライズでもパッシブで使うとファンヒーターには影響されます。
わずかにじりじりとノイズが来たりします。
o(ToT)o ダー
まとめ
サンライズのメリット
1 ノイズにシングルのマグよりやや強い
2 低音が厚い
3 丈夫そう
4 ボールピースがある
5 音の輪郭がしっかりしている
6 リバーブの乗りがよい
デメリット
1 重い。トップの鳴り,箱鳴りが小さくなる。
2 値段が高い。4万以上する。
3 プレーン弦が少しエレクトリックなマグ臭い感じになる。全体にピックアップのカラーが強い。
という印象がありますが,押尾サウンドを目指す人はどうしても使ってみたくなりますよね。
ニコピンはどんなマグともブレンド可能なコンタクトですから。
ぜひお勧めです。
サンライズとニコピンとDTARをセットにすると実売でも10万くらいになると思います。そこまで,出してもいいと思える人とそこまでは出せないと思う人がいるでしょうね。
時々質問が来ますが,サンライズを付ければ押尾サウンドが出ると思っている方が少なくありません。
必ずしもサンライズだけが押尾サウンドを作り出しているわけではないことはわかって欲しいところですね。
ニコアースで私はかなりいけると思いますよ。
ナチュラル系にも出来ますし,押尾風のサウンドも作れると思いますよ。
キラーン d(-_☆)了解!
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